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一服いかがですか。 どうぞ、ごゆっくり・・・


by nakazawasoju

彼岸花

ここ数年で、秋だなあと感じる彼岸だった気がする。

季節はグラデーションのように、暦にそって移り変わるものだろうけど、

思えば、この台風の後を追って気候としては秋が突然来たような・・・

梅雨との境目のなかったこの夏は、暦の上からのこころの準備もなく

いつの間にか訪れていた。

25日は、父の23回忌の命日。

東慶寺は秋花が咲き、いい風を感じた。

時が流れているのに、時が止まっている感覚。

いかに情報に追われ、いらないものをアタマの中から捨て去ることに

神経を費やす日々になったのかと。。。

このような時代も、いつ、どこが扉だったのかはよくわからないが、

その扉が空いてしまう前の、記憶の中と今との

心地よい交差点を、僕自身も作って行けたらなあと

門前でふと思った。

何より、この環境下から自分をスタートさせたジェネレーションから

いろいろ教わりたいし、求められたら僕なりの扉が開く前の

大切なモノを、伝えて差し上げたいな、とも思いが膨らんだ。
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# by nakazawasoju | 2011-09-26 11:32

移り変わり

動物は季節に応じて移動もするけど、

草木は、その地に根づいて、その場の環境に適応する道を

探っていく。

この環境変化、異常気象で

動物は生活の場を余儀なく変えることもあるだろうけど、

植物は、自分はその場に留まり、

でも、風と共に子孫をどこかに残そうとしているのかな・・・

お花屋さんに並ぶ花たちは

確かに季節が早く進んできた。

宗匠稽古の際に、花をいじっていて

今年のこれはなかなかうまく咲いてくれなくて。。。

と毎回この会話がでる。

それだけ、この四季のはっきりした日本でも

季節感がくるってきているのは事実なのだろうけど、

それでも我々の認識通り、ほぼその時期にその花を咲かせる

彼らは、何を目覚まし時計にしているのかと

不思議に思ってしまう。

この残暑なのか、まだ夏本番なのか、よくわからないけど

秋の味覚を口にすることに付け加えて、

このような光景を見ると、秋は来ているんだなあと

ようやく感じる。

自然は、嘘をつかないからいいね。。。

うちのシュナウザーも?!
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# by nakazawasoju | 2011-09-14 10:23

雨のち、星空。

嵐の後の、澄んだ夜。

ここ数年で、この東京から一番星が多く見える。

いないときもあるから、いる中で一番

星を数えられる夜。

酔っていて二重に見えているのかもしれないけど

新鮮な気持ちになる。

いつの頃まで、星空を見て未来への夢を空想することを

楽しめたのだろう?

小学何年生か、夏の星座を覚えた時に

どれがどれだかわからないのに

宇宙と繋がれたようでワクワクした。

そして、古代史を学び始めたころ

同じ星を、歴史の中で誰もが見上げていたのだと思うと

過去にも未来にもロマンを感じた。

初めて南半球 オーストラリアに行ったときに

こちらの夏の夜にオリオン座が真上にあり、

どこがどこだかわからなくなった。

初めてイタリアで茶を点てて、

外に出てみたら、過去に見たことないくらいの星が

出迎えてくれ、更にカテドラルの鐘が

雰囲気を素晴らしいものにしてくれて

いたく感動した。

そして、初めてスペイン 地中海の上に

まだ日が沈んで間もない10時過ぎに

真っ赤な流れ星を見たのは、

五月の義捐金のチャリティーのフォーラムが無事閉会し、

海に向かって手を会わせたくなり、

足袋のままかけ出した瞬間だった。


先日のブラックホールの瞬間の映像もすごいが

星空に絵を描いて、モチーフを作り上げることも

その空想力の凄さに同じ人間なのかなと思ってしまう。


本当に、来年マヤの残した太陰暦の統計通りに

ポールシフトが起こるのかどうかなんて

考えにも及ばないが、

あるものがあるべきところにあると

安心する。

そして、このご時世、明日のことなんて・・・と

つぶやきながらも、この星空には

いつまでも続いて欲しいと願ってしまう。。。

そうだ、淡路島へ行こう!

慶野松原の夜空が見たいな。
# by nakazawasoju | 2011-08-28 04:13

行雲流水

これだけ天候が乱れだしても、

植物は、その根底にある自然の摂理を根から吸い上げ

四季の枠におさまり続けてくれている。

そして、蓮もいつものように朝に花びらを広げ、

昼過ぎには、シエスタで一服と思いきや

翌朝まで貝のように閉じ、

美しい立ち姿で、ただ風に揺られている。

あるがまま。

雲は風に乗り、川の水は傾斜に乗って、

その身をまかせる。

いつまで、季節の移り変わりと植物の変化が

こちらの認識に重なり続けるのか・・・

考えても、あまりいい答えは生まれないので、

この蓮の葉の上に、ゆったりとされている

あの方の姿を想像しながら

今の、あるがままを楽しみたい。。。

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# by nakazawasoju | 2011-08-03 22:36

東慶寺

北鎌倉 東慶寺。

7月は、1日のお施餓鬼に始まり、大叔母の葬儀、

父の23回忌、母の3回忌もあり、

いつもにも増して訪れた。

縁切り寺の歴史を持つこの寺も、ここ最近では

仏前結婚の依頼もあるようで、縁結びの寺・・・??


作家が多く眠っていて、次の世界も禅問答で

にぎやかにやってそうだ。

祖母は太刀打ちしてそうだけど、両親は端で傍観者にでも

なっていると思う。

到底、ついていけないようで。。。

母がここに永眠してから、鎌倉で遅くまで飲んでいて

品川に帰る横須賀線で、北鎌倉を通る度に

なんだか怒られそうな気がして、ドキドキしてきて

ひと駅でさめたりしたこともあったような・・・。


ともあれ、僕にとってこの寺と海蔵寺は、とても落ち着く気が流れていて

好きな寺。

8月は何回行けるかな。。。
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# by nakazawasoju | 2011-07-31 21:49